ゲイバー入門🔰

「最近面白いことがないなー」と思っているなら、新しい遊びを始めてみよう。行ったことのない場所に行ってみよう。やったことのないことを、やってみよう。そしてそれが、面白かったかつまらなかったか、だれかに話してみよう。

【はじめに】この読み物は、ゲイバー未経験者のための予備知識集である。百聞は一見にしかず。書いてあることが嘘か本当か、ぜひ自分の目で確かめてきてほしい。なおゲイバー上級者に役立つ情報は、何も書かれていないのであしからず。2020年2月8日

ゲイバーで何をするのか?

ゲイバーは、ゲイの酒場でありゲイの社交場である。ゲイバーの店内では何が行われているのだろうか?

  • ママや店子を眺めながらお酒を飲む
  • ママや店子と会話を楽しむ
  • 居合わせたお客さんたちと会話を楽しむ

💡ゲイバーでは店長が男であっても「ママ」と呼ぶ。

夜の街から飛び出して、昼間のイベントを企画するお店もある。イベントとは、スポーツ大会、お花見、野外バーベキューなどである。

さて、2000年代以前のゲイバーには「恋人探しの場」という、れっきとした役割があった。ネットでの出会いが普及した現在、ゲイバーで恋人探しをしようとする人はまずいない。とくに若年者が経営している店では、ママがお客さん同士を積極的にくっつけて、カップルを成立させようとする気迫は皆無である。

それでも同好の男たちを一か所に集めて、何の色恋沙汰も起こすなというのも無理な相談というもの。本当に「何もない」としたら、大の男が時間を割いて足繁く通うだろうか?手間に見合うだけの対価があると考えるのが自然ではあるが、本文の趣旨からは外れた話になるので説明は割愛する。

ゲイバーの種類

個人経営の小さなお店

断りなく「ゲイバー」と言うと、たいていはこのタイプの店を指す。個人経営の店は、ゲイ男性のみを対象としている場合がほとんどである。

ありがちなのが、7人分くらいのカウンター席とボックス席が一つという組み合わせのお店。店内に客が10人もいるとほぼ満員といった雰囲気になる。

中には酒場というよりも、まるで「男の子の秘密基地ゴッコの大人版」のように見える店もあるかもしれない。おそらくその読みは当たっている。

そもそもママが店を始めた動機は、「好みの子とお酒が飲みたいなー」というものであり、間違っても「地域のお仲間同士の交流を促すため、身銭を切って開業しました!!!」といった、おかしな使命感に駆られたものではない。

ようするに程度の差こそあれママは、「自分の好みの男が来るのを手ぐすねを引いて待っている」という側面があるのである。

だから、自分の好みの客には丁寧に接客するし、タイプ外の客は適当にあしらってしまうこともある。酷いと(本来ならあってはいけないことなのだが)「それ飲み終わったら早く帰れ」と言わんばかりに、まったく接客しようとしないママもいるという。

ミックスバー

ゲイ男性だけではなく、ノンケの男女の入店も許可しているお店のこと。

💡ノンケとは、異性愛の男性のこと。

店によっては、喫茶店や居酒屋に雰囲気は近いのかもしれない。

商業主義に走っているといえる半面、だれにでも親切に接客してくれるし、ジメジメと入り浸るような常連客も少なく気軽に入れるのかもしれない。込み入った話、生々しい下ネタを話すかどうかは、周りの様子を見てからにした方がよい。

観光バー/ショーパブ

ノンケの男女向けに営業しているお店。

ゲイバーの一種ではあるが、個人経営の小ぢんまりとした店と比べると、まったくの別物である。

料金は高めである。定刻にショータイムが開催される店もある。お客さんは、座ってお酒を片手に眺めているだけで楽しむことができる。

はじめてのゲイバー

ゲイバーに一度も行ったことがないなら、試しに行ってみよう。何事も経験である。

「ゲイバーデビュー」の難易度は、連れて行ってくれる友達がいる場合と、単独で乗り込んで行く場合で事情がかなり違う。

友達と行く場合

外で食事をするような関係の友達がいるなら、ゲイバーデビューは簡単である。

晩御飯を食べたついでに二人で行ってみればよい。これだけ。

ゲイバーは、飲食店である。ほかの飲食店を抵抗なく利用できるくらいの行動力があるなら、ゲイバーに入店する際にこれといった心配をする必要はない。二人であるなら、なおさらである。仮に二人ともゲイバー未経験であったり、店のジャンルを間違えて入店してしまったりしたとしても、その場の勢いでどうにでもなる。

もし、友達に行きつけの店があるなら、連れて行ってもらおう。「XXちゃんのお友達?はじめまして、よろしくね」というように店のママも親しげに迎えてくれるだろう。

店が気に入ったら、後日また行ってみればよいし、自分に合わないと思ったらほかのお店に行ってみよう。

独りで行く場合

まずお店を下調べしておこう。と言っても最初は、「どの店に行けばよいのか見当もつかない」わけだが‥‥。

初めて行く店は、自分と同年代か、若干年上のママが経営している店がおすすめである。年が近いと話が合いやすいからである。しかし、ここで重要な問題がある。実年齢を明かしているママは非常に少ないのである。写真で判断しようにも、お店の紹介サイトに載せているプロフィール写真が古すぎて、現状からかけ離れていることもしばしば。だから出回っている顔写真の雰囲気から、年齢を推測してはいけない。

それではどうすればよいのかというと、ママではなくて、店に来ているお客さんの年齢層が自分と一致しているか確かめよう。多少ズレれていたとしても、だいたい合っているなら可もなく不可もなく過ごせるはずである。

話を戻そう。年下のママが経営している店には、行かない方がよい。お客さんも若年であることが多いので、店の中でかなり浮くことになる。それはそれで面白いのかもしれないが、初心者には苦痛になるだろう。

ゲイバーが混雑するのは週末の夜間である。金曜日、土曜日なら20時から午前0時の間である(終電の時刻に呼応して、客がまとまって帰る)。平日は、時刻に関わらず空いていることが多い。

混んでいるときに行くと、ママも店子も忙しいので、満足に相手をしてもらえず放置されてしまうかもしれない。

💡店子とは、お店の従業員のこと。

これは見方を変えれば自分への扱いを選べるということである。

「偵察目的で来たから、付きっきりで話し掛けられるのが嫌だ」というのなら、わざと混んでいる曜日・時間帯に行けば良いし、ママとじっくり話したいなら平日に行けば良い。

ゲイバーの料金

個人経営の小さな店に行くのであれば、チャージ料が1,500円程度。飲み物1杯がだいたい600円から800円である。チャージ料とは、ほとんどの店では「入場料+おつまみ料+最初の一杯」の料金のことである。つまり最低料金が1,500円くらいであり、あとは飲み物を追加で頼むたびに料金が上がっていくというわけ。

チャージ料に最初の一杯を含まない店もある。しかし、同じ量のお酒を飲むのであれば、支払う総額はほとんど変わらないことが多い。

所持金は、滞在時間が2時間未満なら現金で5,000円あれば十分だろう。お釣りの手間を考えて、千円札を5枚準備できればなおよい。

ほとんどの店ではクレジットカードでも払えるが、支払いは現金がおすすめである。現金だと履歴がどこにも残らないので後々、問題が起きたり心配ごとで悩んだりせずに済む。とくに既婚者は、用心するに越したことはない。

もし料金が心配なら、席に座る前に尋ねてみよう。「このお店、1杯飲んで帰ったらいくらですか?2杯目だと?」みたいに。何も遠慮する必要はない。ほかのお客さんにそんな質問をしている人はいないだろうが、すでに知っているからである。

なお、観光バー/ショーパブは割高な傾向があるので5,000円ではおそらく足りない。自分なりに調べても分からないなら、出掛ける前に店に確認した方が良い。

服装

服装は普段着でよい。どうせ店内は薄暗いからよく見えないし、みんな酔っ払いなので細かいことを気にする人なんかいない。もちろん、好きなお洒落をしてもらっても構わない。

これは持論だが、服装に気を付けてほしいのは、店のカウンターに立つ人間だけである。やっぱりママと店子は、豪華に着飾っていてもらいたいものである。

注意点が一つ。大きな荷物を持って行かないこと。店が混んでいると置き場所に困ることがある。

ゲイバーで何を話すのか

席に座ったら自己紹介をしよう。最初に話す事柄は、源氏名(お店での呼び名)と年齢である。とくに年齢は、ママが話の糸口を探るための重要な情報である。

ゲイバーで何の話をするのかというと、これが困ったことに思い出してみると大した話などしていない。

  • 最近の身の回りの出来事
  • 芸能人の話
  • 他店の様子や他店のママの話
  • 下ネタ
  • 噂話

会社の会議でもディベートでもないので、目的があるわけではないし結論にたどり着くこともまずない。ちょっと理髪店で髪を切っている間の会話に似ている。このような「取り留めのない話」が苦手な人にとっては、居心地が悪いかもしれない。

もし、話がつまらないと感じたら、どうやったら面白くなるか考えてみよう。

💡「お店の一覧」を参考にお店を選んでみよう。

💡「用語集」を読んで専門用語をおさらいしておこう。

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